「体温が低いと、授かりにくい」とよくいわれますが、実は体温が高すぎても、授かりにくいようです。また、体温が高い体質ゆえにあらわれる不調もあります。体温を適温にととのえて、妊娠力を高めましょう。
体温が高すぎて循環が悪くなる場合も
「赤ちゃんがなかなかできない人の基礎体温というのは、「低温期が36度以下」「高体温期が36.7度を超えていない」ということが珍しくありません。
卵子と精子が受精し、受精卵が子宮の中で育っていくためには、やはり、ある程度の体温が必要です。
では、体温は高ければ高いほうが妊娠しやすいか、というと、そうともいえません。
たとえば、「低温期で36.7度以上、高温期は37度を超えている」ような体温が高い人も、実はなかなか妊娠しづらいのです。妊娠にもほどよい体温、適温があるのでしょう。
また、漢方的に見ると、ふだんから体温が高い場合、その人は、”血熱”という病的な体質であると考えます。血熱というのは、体の中を循環する血液に熱がこもって、体にいろいろな不調があらわれているような状態。たとえば、更年期障害の症状であるのぼせなどは、血熱の代表的なものといえます。
血熱があると、血液の循環が悪くなるため、月経が止まったり、不正出血が起きることもあります。